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株式会社COLABO(足立区)

業種 : 環境・医療・福祉
作成日: 平成30年3月15日
更新日: 平成30年3月15日
代表の久米亮一氏

義肢装具を作った「その後」を大切にしたい 調整から修理までしっかりサポート

 生活するうえで欠かせないツールは人によってさまざまです。眼鏡や補聴器、義歯。不具合が生じたときはなるべく早く修理しなければ生活そのものが不便になるでしょう。株式会社COLABOは義肢装具の製造販売に加え、調整・修理という、今までなかなかサポートが行き届かなかったアフターフォローを大切にした会社です。障がい者の足とも言える義肢装具を常に良い状態で使い続けることができるように。新たな取組みに挑戦する代表・久米亮一氏にお話を伺いました

壊れたまま、体に合わないまま・・・義肢装具の「その後」に光を当てる

多くの義肢装具は修理もできず使われ続けられる
 もともと義肢装具を扱う会社の営業職として働いていた久米氏。装具使用者の自宅をまわるうちに彼らが抱える問題に直面しました。「壊れたものを使い続けていたり、身体の変化に伴う調整を行うチャンスがなかったため使用をやめて、歩くことが困難になってしまったり。そんなケースがたくさんありました」。修理や調整といったメンテナンスは企業にとってなかなか採算のとれない分野であり、これまで光が当てられることはありませんでした。「義肢装具を作ったらむしろ大切なのはその後」と痛感した久米氏はアフターフォローを大切にした会社を作ろうと起業を決めました。

福祉への理解が深い足立区での創業

工房ではスタッフが義肢装具の作製に励む
 営業職時代、担当地域が足立区だったこともあり、この地での創業を決めたという久米氏。そのメリットを次のように話します。「区内にある『障がい福祉センターあしすと』は、装具の要否判定を行う都内でも数少ない施設です。そのこともあって、区役所の皆さんの義肢装具への理解も深く、意識が高いという印象を受けました」。創業までに足立区のサービスを活用できたことも大きかったそうです。「足立区が開催する起業セミナーで基礎的な知識を学ぶことからスタートしました。あだち産業センターの存在もありがたかった。土日も勉強できる場を提供してくれたり、常駐している企業診断士さんにアドバイスを受けたりと積極的に活用しました」。
 なにより大きかったのが人とのつながり。趣旨に賛同する地元の人や病院関係者たちが、親身に力を貸してくれました。「現在工房を置く物件を紹介してくださったり、廃業する業者さんが機械を提供してくださったり。仕事をはじめたばかりのころは、病院のみなさんに仕事をまわしていただいたおかげでとても助かりました」。彼らのサポートがなければここまでこられなかったと振り返ります。
生活スタイルを踏まえ、義肢装具の調整を行う

装具使用者への支援は家族への支援でもある

多くの工程を経て1足が出来上がる
 現在は病院と在宅をまわり、義肢装具の作製、修理や作り替えといったメンテナンスをメイン事業とし、地域全体の理解度をあげるために、ケアマネージャー、理学療法士などを対象にした勉強会も行っています。「装具を適切に使っていただくことで、ご本人はもちろん、家族やヘルパーのみなさんの介護負担は大きく軽減されます。介護は毎日のこと。車いすに自力で座れるようになるだけでも状況はまったくかわります」。
 義肢装具が生活にしっかり溶け込むことは本人のQOL(生活の質)も大幅に向上させると久米氏。「ある方は自力歩行が可能となり、旅行を楽しまれていました。亡くなられたあと、ご家族から”装具をつけてからの2年間が、病後一番価値ある時間だった”という言葉をいただき、うれしかったですね」。
 装具使用者の手に渡った義肢装具は、生活のなかで少しずつなじんでいく。そのプロセスに寄りそう会社であることを目標としているそうです。
義肢装具への知識を共有してもらうため、勉強会も積極的に開催
株式会社COLABO
住所:足立区竹の塚7-6-14
http://colabo-po.com/
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