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英弘精機株式会社(渋谷区)

業種 : 機械(その他の機械)
作成日: 平成30年2月7日
更新日: 平成30年3月12日
代表取締役社長・長谷川壽一氏

精緻を極めたその先を目指す計測機器トップランナー

 2017年に創業90周年を迎えた英弘精機株式会社。環境や気象の計測機器の製造・開発におけるトップランナー企業です。環境問題、異常気象、再生可能エネルギーなど、近年大きく取り上げられるトピックを解決するために、計測機器の基本である正確さを徹底的に追求し、さらなる高みを目指していく——。挑戦を続ける英弘精機の取組について、代表取締役社長・長谷川壽一氏に伺いました。

アメダスにも導入される揺るぎない技術

分光放射計
 英弘精機の歴史は1927年にさかのぼります。ヨーロッパの科学機器を扱う輸入代理店として創業。海外の学術資料や機器を日本へ紹介し、国内の研究者から信頼を寄せられていました。交流を深めるなかで、研究者から発案のあった技術の商品化をサポート。このような産学連携が会社の基礎をつくったと長谷川氏は話します。
 転機となったのは気象庁の依頼を受けて1955年に作られた国内初の全天日射計。地表に届く太陽の放射エネルギーを測定する機器です。「屋外で365日、厳しい環境でも正確な数値を出していく。ハイレベルな課題により私たちの技術が磨かれたと思います。現在、英弘精機が発明した回転式日照計はアメダスにも導入されています」。
 日射計が太陽からの放射エネルギーの総量を計測するのに対して、波長ごとの太陽放射エネルギーを計る分光放射計の開発にも成功。植生はもちろん、繊維やプラスティック、車の塗装など、あらゆるものは波長の影響を受けているため、分光放射計は多くのニーズがあります。
 このような自社製品開発、さらに創業時より続く、信頼度の高い海外製品を輸入販売する総代理店として、英弘精機は着実に業績をのばしてきました。

新製品の開発そして、既存製品のさらなる高度化

小型日射計
 近年、注力しているのは、首都大学東京と産学連携して進める水蒸気ライダーの開発。「ゲリラ豪雨や大型台風といった異常気象を予測するためには、上空の水蒸気分布を正確に計測することが大切です。首都大学東京と産学連携しながら、研究を進めています」。
 新しい分野への挑戦と並行して、既存製品の高度化も大事な課題と位置づけています。「最新の日射計は光の強度を0.5秒で計測します。世界一といえる性能の日射計を、低コストで提供することに成功しました。もっと正確に、もっと速く、もっと低コストに。また、頑丈を求めるベクトルと正反対に、使い捨てでもいいから小型化したいといったニーズもあります。柔軟性をもってご要望に対応していきたい」。
 2013年には茨城県阿見町に、次いで2015年同県稲敷市に大規模太陽光発電所を開設。気象の基本データ収集、発電、太陽電池の評価などを通し、太陽エネルギーのさらなる可能性を追求しています。

進取の気風にマッチする都市・東京

茨城県阿見町にある太陽光発電所
 社のモットーとして、進取の気風を大切にしていると語る長谷川氏。「科学機器というのは新しい技術アイディアが大切です。そのためにはいつも時代の半歩先を見据えていたい」。
 進取の気風を大切にする社風に、人・もの・情報が集まる東京ほどマッチする場所はないと長谷川氏は話します。「コミュニケーションの基本は顔を合わせて話し合うことです。私たちの事業にとって産学連携は大きな位置づけですから、たくさんの大学にアクセスしやすい東京は最高の環境です」
 東京を拠点に世界規模の問題解決をサポートする英弘精機。精緻であり大胆な挑戦に国内外から大きな注目が集まっています。
英弘精機株式会社
住所:渋谷区幡ヶ谷1-21-8
URL: http://eko.co.jp/
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