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株式会社ON-ART(東久留米市)

業種 : その他
作成日: 平成29年12月19日
更新日: 平成30年2月13日
代表取締役社長・金丸賀也氏
 本物の恐竜を見てみたい!子どものころに誰もが抱いた夢を、独自の技術を駆使し、実現した会社があります。大地を踏みならすように歩き回り、雄叫びをあげ、人間たちをじっと見つめる——。株式会社ON-ARTが生み出したリアルな恐竜たちが繰り広げるライブショーは子どもはもちろん大人も圧倒される大迫力です。「バーチャルリアリティ全盛の今だからこそ、本物の持つ力にこだわりたい。私たちが届けたいのは言葉にできない感動"センスオブワンダー”です」と語る代表取締役社長・金丸賀也氏にお話を伺いました。

超えられない壁は針でつついて突破する

制作中の恐竜
 商業施設の壁画や博物館のジオラマ製作などを手がけてきた金丸氏が「依頼された作品を作るのではなく、オリジナルの作品で勝負したい」との思いから、たどり着いたのが恐竜。しかもリアルに動き回り、雄叫びを上げる恐竜です。「陸上生物の進化の極みが恐竜だからチャレンジしてみたかった。こけおどしの怪獣でもなく、かわいいだけのファンタジーでもない。ライオンや虎との地続き感がある生き物を手がけてみようと」と、金丸氏は当時を振り返ります。
 試行錯誤の末、骨格は強度と軽さを兼ね備えたカーボンファイバー、表面は樹脂製の素材に、これまで培った技術をいかした緻密な塗装を施す。恐竜には操縦スタッフが入り、レバーを駆使して体を動かす。そんなまったく新しい恐竜が誕生しました。「一言で説明できる技術を生み出すのに何度も失敗を繰り返しました。大きな壁が目の前にあるとき、大企業なら、ブルドーザーでぶち壊すでしょう。僕たちのような中小企業は針で穴を開けるんです。針の鋭さには自信がある。まず穴を開けようよ。そして小さい穴から向こう側を見てみようよと。意思決定のスピードは早いし、小さなアイディアもすくい上げられる。社員7人の会社だからできた作品かもしれません」。

優れた作品は自ら仕事を開拓していく

生み出された恐竜が並ぶ
 現在までにON-ARTが生み出した恐竜は15頭(2018年1月時点で18頭に)。彼らに会えるのがリアル恐竜ショー「DINO-A-LIVE(ディノアライブ)」です。全長8mのティラノサウルスや、鋭い歯のアロサウルスが間近に迫ります。演出、照明、ストーリーもすべて自社プロデュースにこだわりました。
 活躍の場はライブショーにとどまらず、テレビ、雑誌、ショールームなどさまざまなオファーが寄せられます。「先方からの提案に、なるほどそんな使い方もあったか"と気づかされます。この作品を送り出してから、力強い商品は自分で仕事を開拓していく力があることを実感しました」。居心地のよい場所を勝手に探して歩いて行く恐竜の後ろを、追いかけているような気がすると話します。

この時代、この場所だからこそできることがある

全長8mのティラノサウルス
 東京都において起業するメリットを、金丸氏は次のように指摘します。「私たちも東京都のビジネスナビゲーターのアドバイスによって開発技術の特許を取得したり、2009年には東京都ベンチャー技術大賞特別賞をいただくなど、大きなサポートがありました」。より広い視点で、この時代に東京で起業経営する魅力は大きいと言います。「命がけで海を渡った先人の時代から比べたら、気軽に外国へ行ける時代に生まれたことだけで奇跡です。しかも東京は情報とものの宝庫であり、なにより安全です。この時代、この場所にいたからこそ、私たちの事業が実現したと思います」。
 今後の目標として、恐竜のテーマパークを作ってみたいと金丸氏。「私たちの目標は、魂の震えるような感動"センスオブワンダー"を多くの人に届けること。頭が真っ白になり、口をぽかんと開けてしまうような経験こそが、人生を豊かにする。私はそう確信しています」。
 
株式会社ON-ART
住所:東京都東久留米市東本町1-12 #501
http://www.on-art.jp/
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