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交通システム電機株式会社(立川市)

業種 : その他
作成日: 平成26年3月14日
更新日: 平成27年3月6日
交通システム電機株式会社(立川市)
交通システム電機株式会社は、昭和12年創業という歴史があり、主に道路交通や鉄道信号のシステム等の計画、設計、開発研究、製造等を行っています。公共性の高い交通インフラに取り組み、着実に実績を伸ばしている同社の若林勝司会長(写真)にお話を伺いました。

公共性の高い交通システム業務で社会に貢献

当社は昭和12年に東京鋏工業株式会社として創立、その後平成11年に商号変更し交通システム電機株式会社となりました。創業当時は、鉄道車両の椅子などを製造していましたが、交通網の発達に伴い、現在では、道路交通信号システム、鉄道信号システム、パーキングシステム、防災行政無線等通信システムの4部門が基幹業務となっています。当社は、信号機のみを製作しているわけではなく、主に道路信号や鉄道信号をコントロールする制御機など、公共性が高くかつ複雑化しているシステムに関わる事業を中心としています。最近では、自転車の利用増加に伴う駐輪場の設計・設備や、無線技術を応用し、防災関連や携帯電話の中継所鉄塔の管理・保全なども行っています。現在の従業員は約300名で、製造・保守・メンテナンス等の主幹業務を立川事業所で行っています。

設計から保守管理まで自社ですべて対応

当社の強みは、設計から保守管理まで総合的なサービスをご提供できることです。運用現場のニーズを的確に吸い上げ、ハードの設計・製造やシステム運用にフィードバックしています。道路交通信号システムを例にすると、渋滞を緩和するために、これまで一方の交通量だけを見る「線での制御」だったものに加え、周辺の通りから流入してくる車も考慮に入れて信号を切り替える「面での制御」(分散型制御システム)を開発し製品化しました。また、複数個の信号機が無線LANを介して情報交換することで、交通信号制御のパラメーターが自動生成され、交通流の最適化が図れるシステムを開発し、様々な交差点に導入されています。現在は、東日本大震災時に行われた計画停電により、信号機も燈火不能となり大変苦労したという経験を活かし、停電時でも主要な信号機の燈火を可能にする災害にも強い交通システムの開発に取り組んでいます。

東京都内に立地する工場の義務として

立川市にある当社工場では、近隣地域住民と積極的なコミュニケーションを図り、企業活動に対する理解を深めていただけるよう取り組んでいます。日頃よく目にする信号機がどのように組み立てられるのかを見学していただく「夏休み親子工場見学会」の実施や、普段何が作られているのか分からない工場内の情報を、「この工場では交通信号システムを製造しています」といった形で工場の外壁へ掲示することなどを行っています。このような取り組みは、都市に工場を立地し、近隣住民の方々との共存を目指す上で、必要不可欠なことだと考えています。また、当社は環境への貢献も積極的に取り組んでおり、交通システムの例では、日本初のアイドリングストップ表示機(写真)を開発し、試験的に産業道路等の交差点に導入されています。

物流の利便性と自治体からの支援

当社は、昭和12年に東京都品川区東品川にて創業し、昭和62年に本社と工場を現立川事業所の所在地である立川市栄町に移しました。当時は、東京都西部にある三多摩地区の道路信号機器の製造から設置・保守までを請け負っていたため、その中心地として立川市を選択しました。この場所は、近隣の大学との共同開発研究や公的試験機関である東京都産業技術研究所との連携などがスムーズに行えるため、大変満足しています。人材面に関しては、当社は公共性の高い交通システム業務が主なため、社員には各種資格の取得が欠かせません。そういった人材を確保する際にも、高い志を持った学生が多く集まっている東京に立地している優位性は極めて高いです。支援については、立川市が行っている「操業環境向上支援事業」の補助金を受け、先に述べた「製造物を公示する看板の掲示」や、「工場から公道へ車輌が出入りする際に、注意を喚起する電子表示の設置」といった操業に関する整備に取り組んでいます。これからも、安全・安心を提供する企業として、新しい時代の要求に応えるため研鑚を重ね、和協、積極、責任を社訓として社会の発展と繁栄に奉仕できればと思っています。
URL: http://www.tsec.co.jp/
立川事業所住所:東京都立川市幸町 1丁目10番地7
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