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三鷹光器株式会社(三鷹市)

業種 : 機械(その他の機械)
作成日: 平成26年1月17日
更新日: 平成27年3月6日
三鷹光器株式会社は、従業員60名ほどの企業にもかかわらず、宇宙開発や医療機器、太陽エネルギーなど、世界の最先端技術を手がける精密光学機器メーカーです。ものづくり日本大賞(製品・技術開発部門)で内閣総理大臣賞や経済産業大臣賞を受賞するなど、数々の賞を獲得しつづける同社の中村勝重社長(写真)を東京都三鷹市の本社に訪ね、お話を伺いました。

天文・産業・医療・太陽エネルギーと幅広い分野で活躍

弊社は三鷹光機製作所を前身とし、1966年三鷹市大沢に三鷹光器株式を創立、2006年に三鷹市野崎に工場増設。創業当時から天体望遠鏡、ロケットや人工衛星に搭載する観測機器など天文機器を主軸に、精密光学機器メーカーとして高い技術力を磨き続けてきました。1983年には、宇宙科学研究所のSEPAC計画に参加し、特殊カメラ(写真)がスペースシャトル・コロンビアに搭載されました。この他数々の探査用ロケットや16機の観測衛星に弊社の機器が搭載されています。1990年からは、宇宙開発技術を応用した事業として、医療機器分野に進出し、脳外科手術用のオーバーヘッド・ポジショニングスタンド(OHスタンド)は世界の脳神経外科医から高い評価を得ました。その後、1996年からは、非接触三次元測定装置などの産業機器を、2001年からは、ビームダウン式太陽熱集光装置の開発を手がけております。

「設計図は現場にあり」をモットーに問題を解決

弊社は、真のものづくり企業として、「現場をよく見ること」で「アイデアを形にできる」会社だと思っています。ニーズの的確な理解と、技術の精巧性、それらすべてをこなす「ものづくり企業」として、小さな大企業であり続けたいと思っております。弊社は、ドイツの世界的な光学メーカー「ライカ」と提携して今年で20年になります。ライカが医療分野でライバル会社に圧倒されていた時期、弊社に相談が来たことが、手術用顕微鏡を本格的に開発し始めたきっかけでした。弊社の特許技術を用いた製品は、手術時の操作性の良さ、機能性の高さもあって世界中のドクターに愛され続け、今では市場シェアでも50パーセントを超えました。最近では癌細胞だけを光らせる医療技術を開発、製品化しました。これはすでに東京医科大学の脳神経外科に納入されています。また弊社は、以前より新エネルギーの研究・開発も積極的に行っております。最近の例では、太陽光を集光させ千度を超える高い温度を利用してエネルギーを作る「ビームダウン式太陽熱集光装置」の開発に成功しました。この装置は、サンベルト地域から注目を集めています。

人と技術が集まる東京への立地は不可欠

当社は創業当初より東京都三鷹市に立地しており、これまで開発した数々の製品の原点となった国立天文台をはじめ、(独)航空宇宙技術研究センターなどの関連施設・企業とともに育ってきました。立地については、精密機器メーカーの最先端企業として、東京以外は考えられません。最大の理由は、日本では東京に国内外の最先端情報が集まるからです。例えば、医療のシンポジウムが東京であれば、その場で国内外双方の医師の声を直接聞くことが可能です。やはり現場の声を聞くことが、ものづくりにとって一番の「アイデア」となります。また、弊社は産学公連携も多く手がけているので、連携先の多様さと交通の利便性も加味すると、東京に立地することが欠かせないと思っています。これからも「ものづくり企業」として世界に貢献できる製品を開発していけるよう鋭意努力する所存です。
主な受賞歴一覧
2005年東京都ベンチャー技術大賞 優秀賞
2005年勇気ある経営大賞 優秀賞
2007年(社)日本機械学会 優秀製品賞
2007年独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)より感謝状月周回衛星「かぐや」の開発・打ち上げ・初期運用への貢献のため
2008年経済産業省特許庁 知財功労賞
2009年第21回中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞と技術経営特別賞
2009年第3回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞(製品・技術開発部門)
2013年第5回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞(製品・技術開発部門)
URL: http://www.mitakakohki.co.jp/
住所:東京都三鷹市野崎1丁目18番8号
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