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有限会社篠原紙工(江東区)

業種 : 加工(その他)
作成日: 平成25年11月11日
更新日: 平成27年3月6日
有限会社篠原紙工(江東区)
有限会社篠原紙工は江東区大島にある冊子や印刷加工物をつくる製本会社です。創意工夫により、既存の枠にとらわれない製品を輩出する同社の篠原慶丞社長(写真)にお話を伺いました。

ひと味違う工夫を実現する製本会社

当社は1974年から続く製本会社で、印刷物の加工を手掛けています。一般的な製本はもちろん、ちょっと変わった加工をほどこす印刷物を扱っています。「折り」「綴じ」「抜き」といった基本工程に、当社独自の創意工夫を加味することによって、多様で特殊なニーズの大量生産にも対応できるようになりました。例えば、右の写真(トースターポップ)にあるような、これまで手作業で紙を切ったり、糊で貼り付けていた複雑な加工を、一枚の紙から全自動で制作することに成功しました。また、これまでの「のり綴じ」ではサイズやページ数、紙質等のさまざまな制限がありましたが、当社が開発した技術は、そうした制限がほとんどないため製品の自由度が高く、リーフレットに商品写真や地図など大きなサイズの紙を綴じ込んだりすることができます。その技術は成田空港のフロアガイドなどにも利用された実績があります。

アイデアを印刷物で“かたち”にします

世間一般では印刷物という紙媒体は、ハードウェアとして型が決まっているように思われがちです。当社はそんな既成概念にとらわれず、お客様の自由な発想をかなえるため、これまで無理とされていた複雑な加工を実現してきました。あきらめていたアイデアを“かたち”にできる「応用力のある技術力」こそが当社の最大の“売り”であり、これは高度な機械設備だけではなく、経験豊かな職人の発想を、機械にひと手間加えることで実現してきました。また、当社は製本の企画会社でもありますので、課題や悩みをご相談いただければ、それを解消するアイデアの提案から貢献させていただいています。

東京だからできる分業化の強み

当社は墨田区で創業し、その後台東区や足立区への移転を経て、1999年に現所在地の江東区大島へ移りました。立地の理由は交通(特に車輌)の便が良いこと、昔からの得意先に近いこと、近辺に同業者が多いこと等が挙げられます。同業者が多いということは価格競争になってしまうと考えがちですが、当社のように特定分野の技術を持つ企業にとってはそれぞれの会社が異なる技術を持ち合わせることで分業受注ができるという強みに変わります。当社は、得意とする分野が異なる印刷加工関連会社6社で「印刷加工連」という組織を立ち上げ、シンプルで使い勝手の良い紙文具を生み出す活動をしています。また、その中でも試作・開発を担う3社がグループとなって、今年度より(公財)東京都中小企業振興公社の支援を受けて、紙文具の試作・開発、新たなビジネススタイルの提案に取り組んでいます。このような活動を行うとともに、地域の小学校の社会科見学や高校のインターンシップ受け入れ等も実施し、幅広く紙加工の情報発信を行っております。

発信する側にもなれる東京に立地する魅力

東京は巨大な市場でもあります。仕事量の多さと人材確保の利便性も東京に立地する大きな利点です。また、さまざまな産業において、その最先端として生み出されていく「東京発信」の現場を目の当たりにでき、大きな刺激を受けることができます。そして、自社に強みがあれば、自らが発信する側にもなれるということです。その際、受け皿としての広さと深さは、東京が他地域の追随を許さないほどのものがあります。これは新しい可能性を追う企業にとってはかけがえのない魅力です。
URL: http://www.s-shiko.co.jp/
住所: 東京都江東区大島5丁目51番13号
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