産業立地ナビTOKYO

株式会社東京信友(新宿区)

業種 : 環境・医療・福祉
作成日: 平成25年3月17日
更新日: 平成27年3月6日
株式会社東京信友(新宿区)
来客やファックスの着信を振動と文字メッセージで知らせる腕時計「シルウォッチ」などを販売する株式会社東京信友。もともとは聴覚障がい者の生活を便利にするために開発された製品が、今や産業界や一般消費者からも熱い注目を受けています。ご自身も聴覚障がいをお持ちであり、それゆえにニッチな需要をいち早く察知してヒット商品を生み出し続けている齋藤勝社長にお話を伺いました。

振動と文字で来客などを知らせる腕時計型受信器

聴覚障がいを持っている人というのは、他の方たちが想像もつかないことで悩んでいるものです。私自身も聴覚障がいがあるので、定年退職後に、同じ障がいをもった人たちがもっと自由に安心して生活できるような製品を作れないかなと考えていました。 たとえば以前、聴覚障がい者の家では、来客があった際にランプを点灯させることでそれを知らせていました。ただ、そうするといつもそのランプが見える場所にいなくてはならなくて、不便ですよね。そこで平成9年に販売を開始したのが腕時計型受信器「シルウォッチ」です。振動で来客やファックス着信などを知らせて、画面に「玄関 来客」などの文字メッセージも表示します。LED、振動、音、文字表示の4つの方法でお知らせする携帯型光受信器「キューブライト」もあります。 当社製品は国の許可を受けていて強い電波が出せるため、送信機と受信機が約170~200メートル離れていても大丈夫です。他社にも同様の製品があるのですが、微弱電波を使っているので、受信できる距離が短くなります。

障がい者向けの製品が産業界や一般の人々の間でも人気に

聴覚障がい者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に寄与する新製品を開発したとして、当社をさまざまなテレビ番組で取り上げていただきました。その結果、思わぬことに、一般企業からもたくさんの問い合わせをいただいたのです。
現在では大手スーパーのレジ係の方や、自動車メーカー各社の製造ラインの方もこの腕時計を使っています。「何番のレジで100円玉が切れた」とか「何号機に部品搬出」などのメッセージを飛ばすことができる為です。スーパーならお客さんに知られずに、また工場では騒音の中で声を張り上げずに、スムーズにコミュニケーションが図れるのです。
また、強力振動目覚まし腕時計「Wake V」も聴覚障がい者向けに開発した製品ですが、電車の乗り過ごしを防止したり仮眠時に使ったりするのに便利だということで一般の方々の間で評判になりました。
他にも、消防庁からの依頼で、火災警報器の中に送信機を入れて、火災発生を検知したら腕時計に知らせる仕組みを作ったりもしています。現在開発中の製品もまだまだたくさんあります。

東京から情報発信

平成23年度、東京都トライアル発注認定制度では、当社の「シルウォッチ 避難所用キット」が認定されました。大災害が発生した際に、たとえば「Aグループには毛布を配布、Bグループには食事を配布」と知らせたい時にこの腕時計が利用できるわけです。ろうあ者の中には手話が分からない人や文字を書くことに慣れていない人も多くいます。ですから、災害時にたとえ停電でも使えるこのようなキットは重宝されるはずです。
さらに、当社は国内なら北海道から沖縄まで製品販売を行っており、海外ではアメリカやヨーロッパでの展開を考えていますが、その際の情報発信の場としても東京という立地は優れていると感じています。
URL: http://www.shinyu.co.jp/
住所: 新宿区新宿1丁目14−5 新宿KMビル6F
新宿区の関連情報