産業立地ナビTOKYO

日本物理探鑛株式会社(大田区)

業種 : 環境・医療・福祉
作成日: 平成25年3月17日
更新日: 平成27年3月6日
日本物理探鑛株式会社(大田区)
昭和17年創業という長い歴史を誇る日本物理探鑛(にほんぶつりたんこう)株式会社。高性能な探知機を開発し、地中や水中に残されたままの金属や危険物の調査を行うほか、ボーリングや地表調査、測量、環境調査といった幅広い分野を扱っています。建設に関する総合コンサルティング企業として国内外から高い評価を得ている同社の加藤社長に、お話を伺いました。

土木工事を安全に行うための事前調査に活躍

当社は地質調査の会社として誕生しました。トンネルやダムなどを安全に掘るためには、あらかじめ岩盤の断層やとくに柔らかい部分を調べておく必要があります。そのためにダイナマイトを仕掛けて地面を震動させ、その記録を取って解析して固さを調べるという「弾性波探査」を他社に先駆けて始めました。 昭和30年代には危険物調査をスタートさせました。東京の地中には今も、第二次世界大戦中の空襲の不発弾が残されています。土の柔らかいところなら7~8メートルも潜ってしまっている場合があります。それを知らずに土木・建築構造物を作ってしまうと、不幸なことに爆発事故が起こる危険もあります。その防止策として、ボーリング孔を用いた鉛直磁気探査を実施します。

海上磁気探査を用いてスエズ運河の浚渫工事に参加

他にもケースに応じて、地上からの金属探知器による探査や、海の場合には海上水平磁気探査、潜水探査なども行います。当社は昨年70周年を迎えましたが、今までに手掛けてきた業務は67,000件以上にのぼります。80発以上の機雷・爆雷・魚雷を、そして66,000発以上の砲爆弾を発見しました。 大きな事例ですと、約40年前、エジプトは国家事業としてスエズ運河拡幅工事を開始しました。しかし、運河の海底には第4次中東戦争の際の砲弾や爆弾などの不発弾が大量に残されていました。作業の際に爆発事故が頻発し、作業は難航していました。そこで当社は海上磁気探査によって昭和51年から5年間、協力を行ったのです。その結果、2,000発以上の不発弾が発見できました。

東日本大震災時の水没車両発見にも貢献

平成16年の新潟県中越地震の際、崖崩れが起きて自動車が埋まってしまったという事故がありました。そのような災害の際に車両探査ができないかということで、国土交通省からの依頼で、静岡県安倍川の河川敷に車を埋めてセンサーでキャッチするという実験を行いました。 そして平成23年3月11日、東日本大震災が発生して、不幸にも北上川にたくさんの車両が沈んだままになりました。当社は6月ごろから作業を始めましたが、川の水が濁っていたため、船にセンサーをつけて探査を実施しました。まだ余震がひどかった頃で、私たちも不安な気持ちでいっぱいでしたが、「お盆までには1つでも多くの車両を見つけたい。ご家族のところへお返ししたい」という気持ちで一丸となって作業にあたりました。同年7月には国土交通省東北地方整備局長様からの感謝状をいただきました。

公共機関からの調査依頼も受けている

国の諸機関からお仕事をいただくことが多いので、霞ヶ関に近いこの立地は大変便利に感じています。また、土壌汚染についてや地盤調査については他の公共機関からもお仕事をいただいています。そういった仕事を通じて、社会貢献もできているのではないかと自負しております。
URL: http://www.n-buturi.co.jp/
住所: 東京都大田区中馬込2-2-12
大田区の関連情報
城南エリアの関連情報