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株式会社相馬光学(西多摩郡)

業種 : 機械(その他の機械)
作成日: 平成24年10月20日
更新日: 平成27年3月6日
西多摩の圏央道日の出インターチェンジを降りるとすぐに、株式会社相馬光学の本社が見えてきます。会社名の相馬は社長の出身である福島県南相馬市にちなんでおり、社内にも東北を支援する取組みが溢れています。今回、都の「ものづくり産業基盤強化グループ支援事業」での取り組みと、都内で事業をすることのメリットについて、社長の浦様に伺いました。

愛する相馬を社名に掲げ

株式会社相馬光学は、私が30歳のときに設立した会社です。設立当初は機械設計の会社でしたが、徐々に製品を開発するようになりました。最初は高速液体クロマトグラフィーという分析装置を開発し販売していました。高速液体クロマトグラフィーには成分を検出するための光検出器が必要です。その光検出器に弊社のコア技術である精密光学のノウハウが活かされています。ただ、液体クロマトグラフィーの市場は大手企業のライバルも多いため、15年前に将来を見据えて環境/エネルギー分野に目を向け、太陽電池の評価装置などを開発してきました。

和牛オリンピックにも採用

環境/エネルギー分野と同時に目を向けていたのが、農畜産分野です。特に、近赤外線と呼ばれる領域の光を利用して食肉の脂質を非破壊的に分析する装置を開発しました。この領域は、国内で本格的に取り組んでいるのは私どもだけです。 食肉の「格付け」を決める要素として脂肪の質が重要です。この装置を用いれば、出荷の直前に、枝肉の状態でそのまま格付けすることができます。現在、公益社団法人全国和牛登録協会が開催する和牛オリンピックに採用頂き、食肉脂質分析装置を用いて測定した結果が脂質測定の採点基準の20%を占めることになっています。

税金として恩返ししたい

私たちはグル—プで支援を受けながら、LEDの発光効率を測定する装置を開発しています。完成したLED装置ではなく、LEDの素材の段階で、非破壊で測定することができます。開発には資金がかかりますので、私どものような中小企業では補助金なしでは開発に着手することも難しかったと思います。税金を頂いて開発しているものですから、早く売り上げをあげて税金としてお返ししたいと考えています。私たちメーカーは販売が苦手ですから、チームに販売するメンバーが加わっていることはとても安心です。また、採択されたことを聞いて、取引先や外注先からの信頼が高まったことを実感しています。それを肌身に感じることで社員のモチベーションも高まっています。

東京を離れて気付くこと

16号の沿線には大手企業、中小企業、大学、金融機関が集まる産業の集積地として国が産業クラスターを作ったことで、情報、人、モノが集まっています。もし、開発中にカバーできない技術があった際に、周りに相談すればアドバイスを頂けますし、材料も30分以内に揃います。そのため、私たちものづくりのメーカーにとっては、土地代の高さを補って余りあるメリットがあると思います。更に、現在の最先端情報だけでなく、これから必要とされるニーズの最先端の情報が瞬時に手に入ります。私は故郷の南相馬を愛していますので、いつかは故郷で小さな工場を開いてものづくりをしたいという夢があります。ところが、たまに故郷に戻り、地元でものづくりをしている同級生と話をすると、東京で仕事をする莫大なメリットを改めて実感し、東京を離れられずにいます。ずっと東京で働いていると気が付かないのですが、東京を離れてみると東京で仕事をするメリットが余りにも大きいことに気付かされます。
URL:http://www.somaopt.co.jp/
住所:東京都西多摩郡日の出町平井23-6
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