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株式会社山田精機(世田谷区)

業種 : 機械(その他の機械)
作成日: 平成24年10月20日
更新日: 平成27年3月6日
世田谷区の住宅街にあるマンションの1Fに株式会社山田精機の本社があります。住宅街と思いきや、実はここはものづくり事業所と住宅が共存する準工業地域なのです。山田精機の本社も正面からみるとものづくりの会社とは思えない様相です。しかし、事務所を抜けると裏手には工場が広がっており、見事にものづくり事業所と住宅が共存した姿を見せています。今回、都の「ものづくり産業基盤強化グループ支援事業」での取り組みと、都内で事業をすることのメリットについて、社長の鷲尾様に伺いました。

指定した以上に希望通り

山田精機は先代の社長が大型カメラや小型カメラの光学関係の機械加工で立ち上げた会社です。その後、それらの仕事が地方移転や国外移転したことで、移動ステージなど他の精密機器の分野に進出しました。現在は、量産ではなかなかできないオリジナルの製品や試作開発関係が主力となっています。アナログ時代を生き抜いてきた経験と技術を活かして、依頼者の想いを汲み取り製作します。依頼者が試作品を見て「指定した以上に希望通り」の出来上がりに驚かれることも数多くあります。

複雑なオーダーメイドにも応える技術力

私どもは、長年積み重ねた精密加工の経験と技術を活かして、オリジナルの製品や試作品などを製作しています。最近では、インターネットで販売していた、オートバイや自動車のオリジナル部品が口コミで人気となり、多くの注文を頂くようになりました。オーダーメイドの複雑な注文にも対応できる技術力には自信があります。

街と人々の心に灯りを届ける曲面型ソーラーパネル

ハードを担当する弊社と電気関係を担当する会社、デザインを担当する会社、資材調達を担当する機械商社と計測会社の5社で有限責任事業組合ソーラーJPTを設立し、支援を受けています。もともと、神戸の震災で被災した方に「最も辛かったこと」を伺った際に、「飢えや衛生面より暗闇の恐怖が一番つらかった」ということを聞いて、何かできないかと仲間内で話をしていて閃いたのが、このAE-TOWER(会えたわ~)です。AE-TOWERは太陽光発電によって蓄電し、夜間に電源が無くても点灯します。太陽光発電のために用いるソーラーパネルは、一般的には平面のものを用いるのですが、曲面型のソーラーパネルをタワーに巻き付ける形で、側面部に垂直に配置されています。試験の結果、曲面型の蓄電効率も平面と遜色ないことが判明しています。また、垂直に配置することで、パネルへの堆積物の問題が無くなり、電池も含め10年間のメンテナンスフリーを実現しました。点灯することで暗闇を照らし目印にもなるだけでなく、被災時に重宝される単三電池と単一電池も充電することができ、震度5以上の地震を感知すると2倍の明るさで光ります。更に、小型放射線線量計やスピーカーなどを内蔵してエリヤモニター、放送塔として利用することもできます。助成を頂いたことでメンバー間のモチベーションも高まり、計画通り開発を進めることができました。また、もともと日常会話から生まれたアイデアだったため、社会的必要性において不安になることもありましたが、今回、採択していただいたことでお墨付きを頂いたという自信が持てるようになりました。

直接会う、見る、触れる

東京で事業をする付加価値があるかと言われると、このインターネットの時代ですから、「特に無い」と考えています。ただ、取引先や共同で事業を行う仲間と会って話しをする機会が多く、ビッグサイトなどの展示場も近いため、直接の情報入手がしやすいという利点はあると思います。実際に目で見て手で触ることで、図面や会話から汲み取りきれない情報が入手できるため、ものづくりには直接の情報入手がどうしても必要なのです。AE-TOWER(会えたわ~)の企画もネーミングも仕様も仲間内の会話から生み出された点は見逃せません。やはり、普段から顔を合わせていて、気心が知れたメンバーと仕事をすれば、アイデアも思いつきますし、困難も乗り越えやすいものです。
URL:http://www.yamada-seiki.co.jp/
住所:東京都世田谷区用賀3-3-3
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