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有限会社ヒロタグラスクラフト すみだ江戸切子館(墨田区)

業種 : その他
作成日: 平成24年2月3日
更新日: 平成27年3月6日
有限会社ヒロタグラスクラフト すみだ江戸切子館
2004年、創業100年以上の歴史をもつ廣田硝子(株)より独立した(有)ヒロタグラスクラフト。独立の目的は一般消費者をターゲットに、新たに小売を始めることで、工房併設の直売店「すみだ江戸切子館」をオープン。その後、続々と新商品を開発し、いまや商品ラインアップは定番の食器にとどまらず、各種インテリアにまでおよんでいます。アイデアの幅が広がったのは「墨田区に立地していたおかげ」と、3代目の廣田達夫さん。その理由はどこにあるのでしょうか。

不況のあおりを受け、卸から小売に転身

弊社の母体である廣田硝子は1899年の創業以来一貫して、デパートや問屋に弊社製のガラス食器商品を卸してきました。しかし、1996~97年ごろをピークに売上は急減。バブル経済後の不況のあおりで、わずか5~6年で売上は3分の2にまで落ち込んでしまったのです。そこで、一般消費者への直売を始めようと、小売に特化した会社として設立したのがヒロタグラスクラフトでした。創業から105年目にして初めて小売を始めたというわけです。当然、最初の頃は戸惑いました。商品のラインアップはいままでと同じでいいのか。そもそも、どのようにPRしたらいいのか……。そんなときに知ったのが、墨田区が行う「すみだ工房ショップ」の認定制度でした。

墨田区主催の3Mものづくり展に出品し、顧客層を拡大

工房ショップとは、工房併設の直売店という意味です。墨田区の認定を受けると、店舗の維持費や改装費の一部が助成されるほか、区の内外に広くPRしていただけます。弊社も設立年の2004年に認定していただき、大いに励みになりました。とくに大きかったのが、毎年1回、墨田区が主催して行う3M運動*の「スペシャルウィーク」。区のものづくり認定事業者の商品を展示する産業博覧会のようなイベントで、反響がとても大きく、毎年たくさんの方々に江戸切子の魅力を知っていただいています。その後も口コミで広まったり、メディアに取り上げていただくなどして、いまでは小売業も軌道に乗りました。
*3M運動……墨田区が1985年に始めた事業。3Mとはミュージアム(博物館)、マイスター(職人)、マニュファクチュアリングショップ(工房ショップ)のこと。これら「3つのM」を有機的に関連させることで、区の産業PRとイメージアップ、地域活性化を図ろうというものです。

異業種との交流は新しいアイデアの宝庫

すみだ工房ショップでは認定事業者同士で集まる勉強会なども行っています。そのなかから新たな商品が生まれることもあります。たとえば昨年には、区内の業平橋(なりひらばし)にある片岡屏風店さんとのタイアップ企画として、「江戸切子をあしらった屏風」を製作。東京都の「東京の伝統的工芸品チャレンジ大賞」コンテストに出品したところ、注目を浴び非常に好評でした。このほかにも、江戸切子でつくったドアの押板(下写真=すみだ江戸切子館)や、東京スカイツリー®をかたどった江戸切子のクリスタルタワーを開発するなど、次々に新しいアイデアが生まれています。これも、墨田区に根を張る事業者と交流し、多くの刺激をいただいているおかげですよ。

赤と黒の江戸切子グラスが「すみだブランド」認証を獲得

2010年には、弊社が開発した赤と黒の配色による「江戸切子『粋と技シリーズ』」(下写真)で、すみだブランド認証「すみだモダン*」の認定をいただきました。江戸切子には、紅、藍、江戸紫、アンバー(琥珀色)などたくさんの色が使われますが、むかしから黒だけはありませんでした。そこで、「すみだブランドに応募するなら、不可能といわれている黒を開発してからチャレンジしよう」と考え、半年かけてつくりだしたのがこの商品だったというわけです。
墨田区の認証制度は、どれも事業者の向上心をくすぐるものばかり。だからこそ、いまも多くのメーカーが切磋琢磨していられるのではないでしょうか。そう考えると、弊社のいまがあるのも「墨田区に立地しているおかげ」だということになりますね。
*すみだブランド認証「すみだモダン」……多くの消費者に手にしてもらえる商品づくりなど、墨田区の魅力を創出・発信するため、区内の事業者が開発した商品を墨田区が認証する制度。2010年に開始されました。
URL: http://www.edokiriko.net/
住所: 東京都墨田区太平2-10-9
電話: 03-3623-4148
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