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株式会社金属化工技術研究所(墨田区)

業種 : 加工(金属)
作成日: 平成23年4月13日
更新日: 平成27年3月6日
株式会社金属化工技術研究所(墨田区)
めっきなど表面処理薬品および表面処理に関する研究開発ならびにコンサルティングを手がける株式会社金属化工技術研究所。地域の顧客と密接にかかわるユニークな事業運営を行っています。そんな同社の外山 溜社長にお話をうかがいました。

株主でもある顧客と会員組織を構成

当社は1948年、当時墨田区を中心とする地域に集積し始めためっき産業を支援・発展させることを目的に、地域のめっき会社が出資し合って創業されました。株主でもある顧客とは会員組織を構成してネットワーキングし、5000円という当時の中卒の初任給と同等の会費を徴収していました。つまり、従業員1人分の重要度を持った組織であったことがわかります。現在まで基本的に同様の形態(金属化学工業会)で事業運営を行っています。このように業界団体機関的な色彩がある点に特色があり、3代目社長の私も2代目も創業社長の同族ではありません。

表面処理専門のコンサルタント業

事業内容としては、当社が独自に開発・製造した表面処理めっきに関する添加剤・光沢剤を販売するとともに、表面処理専門のコンサルタント業として、液管理、トラブル対策、工程・品質管理、依頼試験、技術指導など表面処理業務全般を通じてお客さまを支援しています。近年は、表面処理を施す素材が鉄からアルミ、マグネシウムや樹脂などへと多様化しています。また、有害金属や有害薬品を使用しない、人や地球環境に優しい先端技術の探索・開発が重要なテーマとなっています。必要に応じて、近隣の大学や研究機関にも協力を要請しています。

関連機関が集積する東京に立地するメリット

創業の経緯により、当初から現在まで墨田区立花に本社(営業および研究開発部門)を置いています。都心部なので交通の便などインフラが整い、またお客さまとの距離も近いので、お客さまと緊密に技術力を高めることをミッションとする当社にとっては、これ以上の事業環境はないと思います。
また、近くにある東京都立産業技術研究センターの墨田支所では、当社には手が出せないような高度な開発設備を借りることができます。また、目下、同センターの指導・協力の
もとに、クエン酸ニッケルめっきの普及を進めています。これは同研究センターが開発し基本的なデータを集積している新技術で、現在広く普及している、ほう酸を高濃度に含有するワット浴によるニッケルめっき技術に比べて環境負荷を低減させ、コストおよび品質においても優位性があるという特色があります。こうした最先端の設備・技術や情報を取り込むことができるのも、関連機関が集積する東京に立地していることの大きなメリットであると思います。なお、当社含む6社グループによる「硼素規制に対応するクエン酸ニッケルめっきを普及するための工業的技術の確立」をテーマとする取り組みが、東京都産業労働局の「基盤技術産業グループ支援事業」に認定されました。

付加価値の高い分野にチャレンジ

周辺のお客さまには、自動車のボディのような機能性めっきよりも、建材や金属製品などの生活に身近な装飾めっきを手がけるところが大半ですので、当社もそうした分野を中心に取り組んできました。今後は、より付加価値の高い航空機やロケットなどの部品にもチャレンジしていきたいと考えています。そして、事業目的である地域のお客さまの発展を図っていきます。
URL:http://www.kinzoku-kako.com/
住所:東京都墨田区立花4-28-22
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