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株式会社 藤村工業(板橋区)

業種 : 機械(生産用機械)
作成日: 平成22年3月14日
更新日: 平成27年3月6日
株式会社 藤村工業
株式会社藤村工業は各種梱包機械の製造・販売を行う業界のリーディングカンパニー的存在。多数の特許を取得しています。特に独自開発技術による密封容器「開楽パック」は、豆腐パックを劇的に変える発明として各方面から注目されています。藤村薫社長にお話をうかがいました。

常に技術開発を怠らず

昭和27年の設立当初は非鉄金属を扱っていましたが、昭和43年頃から主に食品や機械部品の包装機械製造・販売を手がけています。この分野の機械は特注になることが多いため、大手が参入しにくいのですが、当社は社員数人の規模であるだけに小回りが効き、クライアントの様々な注文に応じることができます。それを自覚して常に技術開発を怠らないように努めています。

高齢者も安心して豆腐を食べられるように

私は区の民生委員も務めているのですが、高齢者の方から「豆腐パックが開けにくい」という声をよく聞きました。豆腐のパックは水が入っているうえ、店頭で何個も重ねて置けるよう、密封用フィルムは厳重に接着されています。高齢者やお子さんには開けにくく、高齢者が包丁で開けようとして手を切るといった事故も起きていました。なんとか容易に開けられる豆腐パックが作れないものかと思案したのが「開楽パック」の出発点でした。

コンビニエンスストアも注目

しかし、開発は容易ではありませんでした。まず、密封用フィルムの接着強度を強め、容器の縁に折れ目をつけて、取り出す際は縁を折り取るようにしてはと考えました。しかし、これだと容器がぶつかった際に縁が折れる恐れがあります。そこで、縁に切断線を入れておき、その下に補強用フィルムを貼る方法を考えました。接着面(接線)の狭い容器の外周に沿って補強用フィルムを剥がすため、従来よりもはるかに少ない力で剥がせます。密封用フィルムの接着部分を剥がす方式よりも価格の安いフィルムが使えるため、コストも削減でき、フィルムがきれいに取れるのでリサイクルも容易です。こうして完成した「開楽パック」は優れたユニバーサルデザインとして、2008年度板橋製品技術大賞の最優秀賞を受賞しました。コンビニエンスストアなども興味を示してくれています。「開楽パック」製造機の海外での展開も考えています。

現実に即した企業支援策を

中小企業はオンリーワンの強みを持って、大手に頼り過ぎず、大手に頼られる存在になるべきです。
国や自治体にも現実に即した中小企業支援策をお願いしたいですね。例えば機械の開発費用の一部に都の助成金が使われた場合、用途にかかわらず5年間は売却が出来ません。開発した機械を売却して新たな研究開発費を捻出したくても、それが出来ないわけです。助成金の使用目的を販売目的と研究目的で分けるなどの制度改革が必要と思います。また、信用保証協会から借り入れをする際、都の助成金を受けていると、その金額分を借入限度額から削られてしまいます。いずれ返却する借入金を都からの助成金とリンクさせるのは、いかがなものでしょうか。
日本の「ものづくり企業」を生き残らせ発展させていくために、官と民がそれぞれ知恵を出し合い、協力し合いたいですね。
URL: http://www.h6.dion.ne.jp/~fk.pack/
住所: 〒174-0053 東京都板橋区清水町4-2
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