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楓岡ばね工業 有限会社(墨田区)

業種 : その他
作成日: 平成22年1月8日
更新日: 平成27年3月6日
楓岡ばね工業有限会社(墨田区)
ばね製造の技術を応用したインテリア雑貨の展開で自分自身も大きく変わることができた、と語る楓岡社長は身のこなしも若々しくとても快活な方です。人との縁が大きな輪を作っていく。そうした仕事を通しての喜び、高揚感を語っていただきました。

工業部品“ばね”の機能美を活かした雑貨を開発

多様な工業部品用“ばね”の製造とインテリア雑貨の企画開発と製造を行っています。工業部品としては専用機等の“ばね”を手がけており売上は事業全体の8割を占めます。
そして残り2割が12、3年ほど前にスタートしたばねの持つ機能美を活かしたカードホルダーなどの開発です。ふとしたきっかけから始めた事業ですが、縁がつながりニューヨーク近代美術館MoMAデザインストアーをはじめ、国内ミュージアムショップなどで販売され、当社の名前を広めてくれることになりました。ふりかえってみると、16年前に墨田区事業者の共同組合が建てた現在のビルに越してきたことがすべてのターニングポイントだったと思えます

墨田区生まれの墨田区育ち

当社は前身が米ぬかを扱う肥料問屋でしたが戦中の国策で事業継続が困難になったため、1949年スプリング製造業を創業し、当時は墨田区錦糸町の近くの亀沢に工場を構えました。亀沢地区を繊維業の拠点にしようという政策が展開されたのを期に、同じ墨田区内の現在地に移転したという経緯です。

多くの仲間を得て新たなチャレンジ

この地で多くの仲間を得たこと、新たなチャレンジを行なったことで事業に弾みがつきました。
まずは部品製作の技術が評価され平成5年に「墨田区マイスター」の認定を受け、区のマイスター創作大賞に出品するようになりました。その後、組合仲間に誘われ墨田区の「共同受注グループ」という集まりに参加、分科会「開発部会」で一人の工業デザイナーと知己を得て、ばねで作ったキーホルダーを試作したのが大きな転換のきっかけになりました。
デザイナーがアイデアを、当社が技術を持ち寄ってのコラボレーションとして発表したキーホルダーは、評判はいいもののコストが嵩みビジネスとしては満足のいく結果とはなりませんでした。事業の継続は苦しい道のりでしたが、都の融合化助成が大きな支えとなってくれました。
暗中模索しながら販路を拡大するうち、青山のスパイラルマーケットに卸していた商品に着目されMoMA-ニューヨーク近代美術館への納品が決まったことがきっかけとなり、以後、東京都優秀技能者(東京マイスター)認定、ミラノ・サローネ トリエンナーレへの出品、三ツ星レストラン銀座ロオジエへのカードホルダー納品など次々と世界への道が開けました。

挫けず、失敗に正面から向き合うことが大事

いずこも大変なこの時期に上京を考えられている企業の方は、若い方が多いのではないでしょうか。そうした方々に私は「挫けないこと」をアドバイスしたいと考えます。
失敗というものは必ずあります。そのときにどこをどう直せば良かったかを真剣に考えると見えてくるものがあるのです。不況は、これ以上下がないと思って頑張れるチャンスでもあります。企業の事情に沿った支援制度を見つけ、積極的に生かすことも視野に入れてはどうでしょう。自分も含めそうした成功例を多く見ているので、実感としてお勧めできます。
URL: http://www.kaedeoka.co.jp/
住所: 〒131-0043 東京都墨田区立花5-9-5 テクネットすみだ401
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