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スタック電子株式会社(昭島市)

業種 : 機械(その他の機械)
作成日: 平成27年4月1日
更新日: 平成28年3月29日
創業者・相談役 田島 瑞也さん(写真右)
代表取締役 社長 渡辺 勝博さん(写真左)

オシロスコープ用のプローブで、業界のトップシェアを行く

オシロスコープ用絶縁型プローブでの計測
 伝送とは、電気信号をある地点から別の地点へ送信することであるが、高周波によって情報伝達やデータ送信を行うシステムは、現代社会に欠かせない。
 スタック電子は、1971年(昭和46年)、現相談役の田島氏をはじめ、脱サラした4人のエンジニアが創業。二間のアパートからのスタートだったが、彼らが目指したものは、高周波の専門メーカーだった。
 「持ち寄った2台の製図版とわずかな技術資料が、唯一の資産でした。しかし、下請けではない、技術に徹した専門メーカーになろうと考えたのです。私たちは、ノウハウは売らない、をモットーに、大企業の研究開発補完を目指し、オシロスコープ用のプローブを開発しました。」
 オシロスコープは電圧や周波数の計測に欠かせない計器で、その検査用端子が“プローブ”だが、現在、同社のプローブは国内シェア100%。海外でもトップクラスのシェアを誇る。

高周波伝送の専門メーカーとして、社会に幅広く貢献

開発部
 そして、創業10年目にあたる1981年(昭和56年)、スタック電子は創業の原点に立ち戻り、再挑戦を始めた。
 「通信の時代の到来を実感しました。プローブの専門メーカーにとどまりたくはない。私たちが目指したのは、高周波伝送の専門メーカーです。」
 多くの新製品を開発し、高周波伝送メーカーとしての地位を確立。その製品は放送、防災、交通、地下街再送信など、生活と密接に関わるインフラ事業に、幅広く活用されている。
 例えば、携帯電話のアンテナや、デジタル放送のシステム。消防車のデジタル救急無線、テレビ局の放送中継、など。今日では、国内から海外まで、500社を超える取引先企業のネットワークを有し、同社の技術が無ければ、現代の通信技術は成り立たないと言われるほど。社会への貢献度も高い。

さらなる先端技術で、新たな可能性を追求

光ファイバー
 高周波伝送の可能性はまだまだ広がる。特に着目しているのが、高周波と光の組み合わせ。光と電波の両方の性質をもった電磁波“テラヘルツ”の分野にも期待がもたれる。世界的な名画の下絵の調査など、各種の研究機関、学校などとのパートナーシップで、新しい分野へも展開を進めている。
 そして、2020年の東京オリンピック開催は、同社の新たな挑戦の舞台となる。
 「東京はビジネスチャンスが多い。今後、オリンピック開催を目的としたインフラ整備が、急ピッチで進められることになります。会場周辺地区等の都市型の放送・通信インフラの中で、私たちの技術で何ができるかを、現在、模索しています。」

多摩エリアならではのポテンシャルを活かして

昭島市スタック電子本社工場
 創業者の田島氏は、「TAMA協会(TAMA産業活性化協会)」の会長を務められるなど、地域産業の活性化にも尽力されてきた。TAMA協会は、産学連携・研究開発支援、販路拡大・海外展開支援から人材育成まで幅広い活動を行い、地域の特性・強みを活かした地域産業の活性化において、国内でも注目されている。
TAMA産業活性化協会 http://www.tamaweb.or.jp/
 「16号線沿いには大学や大企業の研究機関が集中しています。シリコンバレーの2倍の集積です。また東京都の研究機関・多摩テクノプラザとの高度な技術交流も可能です。このようにポテンシャルの高い多摩エリアは、当社にとって最高の立地といえます。“スタック電子でなければできない事”。今後も独自性を持って、Tokyo Akishimaから世界へ展開いたします。」
スタック電子株式会社
http://stack-elec.co.jp/
〒196-8501
東京都昭島市武蔵野3-9-18
電話番号042‐544-6211
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