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安達光機株式会社(板橋区)

業種 : 機械(その他の機械)
作成日: 平成27年4月10日
更新日: 平成28年3月29日
安達光機株式会社
代表取締役社長 安達博一さん
 光学の町、板橋で操業する安達光機。精度と技術の高さを必要とするPALレンズの製造など、高品質・高精度のものづくりにチャレンジし続けています。

レンズ1点から光学ユニットまで。設計から製造までの一貫加工

様々な光学ユニット
 東京23区内でも貴重な工業地帯を有する板橋区は、特に光学・精密機器産業が盛んである。同関連の業務用機械器具製造業の製品出荷額は620億円と、東京23区で第1位。光学技術を活用した製品を生み出す企業が数多く立地する「光学の町」である。
 安達光機もその一つ。1953年の創業以来、60年余年にわたり、光学レンズ一筋。創業当初は双眼鏡や一眼レフカメラ用の研磨加工を行っていたが、時代の変遷とともに8mm用映写レンズ、測量用レンズ、医療機器用レンズ等の製造に携わるようになる。
 現在では、各種レンズ、ミラー、プリズム社等の加工から光学ユニットの設計・製作までの加工を行う。
 「規模は小さくても、設計からの一貫生産をモットーに取り組んでいます。」と話すのは、社長の安達氏。

高品質・高精度品へのチャレンジ

研磨作業
 「レンズは外径3mmから150mmまで加工しています。シングルレンズはもちろん、タブレットやトリプレットにも対応できます」(安達氏)
 また、カメラや医療機器などは、通常、複数のレンズを組み合わせで構成されているが、同社は、こうした光学ユニットの設計も得意とする。
 取引先は、大手光学メーカー、工作機器メーカー他様々。同じ板橋区の光学メーカー、株式会社トプコン向けに製造した測量機の基準位置を合わせるための測量機用求心望遠鏡、その製品を搭載した測量機は全世界に販売されている。
 グローバル化の中で生き残るためには、高品質・短納期と考え、同社では高精度品へのチャレンジと品質の確保、リードタイム短縮に、積極的に取り組んでいる。

日本ではじめて製造に成功した“PALレンズ”

360度を映し出すことができる
PALレンズ(下)で撮影したパリの風景
 同社の代表的製品のひとつにPALレンズ(パノラマレンズ)がある。4面の研磨面を持ち、そのうち二面は反射板となっていて、写真(右)のように、360度を映し出すことができる。ハンガリーで開発された技術で、日本では、同社が初めて、製造を成功させた。微細な傷も許されず、製造には非常に手間がかかるという。同社が誇る精度と技術を結集しているPALレンズは、三菱重工で開発されたコミュニケーションロボットwakamaruの目にも使用されている。

板橋区に立地するメリット

干渉計
 安達光機は板橋区板橋に創業し、その後、1963年に現在の本町に移転してきた。
 「板橋区は、なんといっても光学製造の歴史があります。研磨、プレス、設計専門、またフィルターやプリズムなど、それぞれ得意分野を持つ企業が集まっている所は、他にありません。現在も、開発・製造には、こうした協力会社のネットワークが欠かせません。」(安達氏)
 また、同社の光学製品のように高い品質が問われる製品は、製品化にあたって評価、測定が必要になる。同社では、東京都の産業技術研究センターを活用し、様々な検査、評価を行ってきた。
 2015年は、国連で宣言された“国際光年”。光学の町、板橋区でも、様々なイベントが開催され、盛り上がりを見せる。安達光機の技術の見せ所、活躍の場も、さらに広がる。
安達光機株式会社
http://www.adachikouki.co.jp/
〒108-0072 
東京都板橋区板橋4-48-10
電話番号:03-3962-6451
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