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豊島区

サクラーヌbiz応援プロジェクト

作成日: 平成29年4月17日
更新日: 平成29年4月17日
左から、としまビジネスサポートセンター 岡部泰士ビジネスコーディネーター、豊島区文化商工部生活産業課商工グループ 平沢文香氏、豊島区文化商工部生活産業課商工グループ 早川博絵 産業施策担当係長
豊島区文化商工部生活産業課
 都内の多くの自治体で起業支援が行われていますが、女性に特化した取り組みはまだそれほど多くありません。そこでご紹介するのが、豊島区の「としまビジネスサポートセンター」(経営者・起業家のサポートセンター)が2015年度に始めた「サクラーヌbiz応援プロジェクト」です。これは、区内で起業したい・起業した・既に事業を営んでいる女性を「サクラーヌbiz」と命名して、彼女たちをさまざまな角度から支援する取り組みです。
 その内容を、豊島区文化商工部生活産業支援課の平沢文香氏・早川博絵氏、としまビジネスサポートセンターの岡部泰士氏にうかがいました。

話がしやすい女性起業相談員を設置し、起業後も細かくフォロー

起業窓口では女性相談員が好評だ
 まずは、このプロジェクトが立ち上げられた背景をお聞きしました。
「きっかけになったのは、2014年5月に民間有識者組織の『日本創成会議』が発表した全国自治体の将来推計人口でした。そこで、東京23区で唯一、豊島区のみが、2040年に20~39歳の女性が半減して人口を維持できない『消滅可能性都市』と公表されたのです。区はこれを警鐘と受け止め、持続可能な都市づくりに向けてさまざまな取り組みを始めました。本プロジェクトはそのうちのひとつです」(早川氏)
 支援メニューは起業相談、起業塾、交流会、facebookの4つに分かれています。
 「起業相談の特色にあげられるのが、2016年度から女性相談員を配置したことです。起業相談は、一般の女性にとってはそれなりにハードルの高いもの。やはり女性同士のほうが話しやすく、親身に応対してくれると好評です。また、起業後のフォローアップを行うことも特徴です。一般的な自治体の起業支援には、起業後の事業展開まで追いかける仕組みがあまり見られませんが、ここではキメ細かく、起業後の悩み相談などにも応じます」(早川氏)
 起業塾は、2016年は前期を7月~、後期を10月~に設定して、各4回、隔週土曜に開催されました。カリキュラムは基礎~実践のプロセスを踏んでいくもので、慣れない人でも少しずつスキル、モチベーションが上がるようになっています。ちなみに前期は、強みを活かした勝てるビジネスプラン、ブランドコンセプト、ネット集客のコツ、先輩起業家の体験談など。後期は、起業成功のための前提条件、事業計画書の作成ポイント、起業に向けた基礎知識や各種制度活用法、事業計画の発表や講評などでした。

交流会ではコラボ、商品開発が自然発生

交流会での集合写真
 「交流会は女性起業家のネットワークづくりを目的にしています。先輩起業家の体験談や中小企業診断士のアドバイスから、茶道家、鍼灸師、ヨガインストラクターなども招いて行うカジュアルなものもあります。サクラーヌbizの皆さんはネットワークをつくるのが上手く、自然発生的に商品開発やコラボなどに発展するケースが見られます」(岡部氏)
 また、2016年9月には、豊島区に加えて北、荒川の3区による女性起業家交流会も開催し、ネットワークはさらに拡大したようです。
 「facebookはプロジェクトの最新イベントや有益な情報の共有、サクラーヌbizさん同士の交流に活用していただくSNSです。ご存じのとおり広く普及しているものなので、このプロジェクトを展開するうえで、大変役立つツールです」(平沢氏)

豊島区の産業見本市「としまものづくりメッセ」への出展も

(写真上)2016年3月に開催された「としまものづくりメッセ」、(写真下)「サクラーヌbizチャレンジブース」店頭
 サクラーヌbizの皆さんのモチベーションを上げるもうひとつ存在が、2017年3月の開催で10回目を数える「としまものづくりメッセ」です。これは、豊島区内を中心とした企業、団体が一堂に会し、優れた製品やサービスを展示する産業見本市で、2016年には出展社数110社・団体、来場者数は約2万1千人を記録しました。
 「実はこの会場に『サクラーヌbizチャレンジブース』として、起業塾生用のスペースが用意されるのです。しかも通常5万4千円の出展料が無料になる特典付きです。2017年3月には6つのブースが出展し、小売、展示、ビジネスマッチングなど有意義な体験をされたと聞いています。塾生のなかには、このメッセへの出展を目標に掲げている方も少なくありません」(平沢氏)
 「豊島区では、女性はもちろん、男性も対象にした各種の融資制度を用意しており、なかには条件を満たせば実質的に無利子になる、信用保証料を補助させていただくなど、さらに有利になる場合もあります。豊島区内で起業を志す女性の皆さん、ぜひサクラーヌbiz応援プロジェクトをのぞいてみてください」(岡部氏)
豊島区文化商工部生活産業課
TEL:03-4566-2742(商工グループ)
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