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江東区

区と認定企業が一緒になって発展させる「継承と革新」の江東ブランド

作成日: 平成28年3月23日
更新日: 平成29年4月18日
左から地域振興部経済課産業振興係の山根克樹係長、栗原真一郎主査、織田克也主事
江東区地域振興部経済課
 江東区は東に荒川、西に隅田川が流れ、南は東京湾に面しています。また、内部河川や運河が縦横に走り、こうした水の利を背景に、硝子、繊維、紙製品、金属といった地場産業が育ち、また、新木場一帯は日本一の規模と伝統を誇る木材産業の集積地となっています。この江東区で、2015年度から、「江東ブランド」という新しい事業がスタートしています。その内容を地域振興部経済課の山根克樹係長、栗原真一郎主査、織田克也主事に話をうかがいました。

衰退化の中でも機能していた製造業のネットワーク

 江東区では、「江東区産業実態調査」を実施しており、区内の製造業および商店街の現状を把握・分析しています。その最新版である2013年度版の報告によると、既存工業・商業の衰退傾向が顕著で、特に製造業の工場数は10年間で40%も減少していることがわかりました。
 しかし、こうした衰退面が数字として浮かび上がってくる一方で、調査の一環として行われたヒアリング・アンケートの結果では、区内製造業の機能変化は進んでいるものの、そのネットワークはまだ十分機能しており、積極的な事業展開を図ろうとしている企業ほど、江東区の立地の良さを活かしながら事業展開している傾向が強いことがわかりました。
立地の良さとは、情報の取得・発信のしやすさ、通勤条件、物流条件、得意先との距離、材料・部品の調達のしやすさ、関連業者の多さなどで、製造業にとって江東区という地域は、区内企業の交流・連携を超えた、より広範な企業や人材の交流連携、情報の交流発信の舞台として大きな可能性を秘めているという分析結果が得られました。
 さらにヒアリング調査で、「地域愛着心」につながる江東区PRの方向性を探った結果、「イメージしやすい江東区」という方向性を明瞭な傾向として確認することができました。
 江東ブランドの事業構想は、これらの結果を参考に練り上げられ、2015年度よりプロジェクトとして始動しました。

企業と江東区とがともにイメージアップを図る

江東ブランドのポスター
 江東ブランドのロゴマークは、「継承と革新」を意味する2つのKを左右対称に組み合
わせたもので、「継承と革新」は江東ブランドのスローガンとなっています。「江東ブランド」事業の目的は革新的に事業展開の道を切り拓いている企業を江東ブランドとして認定し、一般の消費者やバイヤー等にも広く認知してもらうとともに、企業と江東区とがともにイメージアップを図ることです。
 江東ブランドとして認定された企業にはロゴマークの使用が許可されるほか、区による企業間連携の支援、区が認定企業の製品や技術を積極的にPRしてくれるという特典が付与されます。
 現在(2016年3月現在)までに認定されている企業数は29社となり、認定企業同士のコミュニケーションも活発化しています。
 「江東ブランドに認定されたことによって、会社の雰囲気や社員の意識が変わってきたという企業もあります」(山根氏)

自分たちで何ができるかを考えるプロジェクトに

 現在は、東京インターナショナルギフトショーをはじめ各種展示会で江東ブランドの製品をPRして、認知度とイメージアップを図っているほか、認定企業の連携を深めるための交流会を定期的に開催しています。
 「初めのうちは、認定企業に対して区は何をしてくれるの?という待ちの姿勢が見られたのですが、交流会や勉強会を重ねていくうちに、行政から何かをしてもらうのではなく、自分たちで何ができるかを考えるというプロジェクトに変わってきたと感じています。非常に頼もしいですね」(栗原氏)
 今後は、認定企業同士のコラボレーションにより新製品を誕生させるなど、技術交流も活発なプロジェクトへと発展していくことが期待されています。
 「区の広報で江東ブランドのことを知り、参加したいという企業も増えています。将来的には産学連携などもできるプロジェクトになっていけるとうれしいですね」(織田氏)
 認定企業が一丸となって江東区の産業の素晴らしさ、力強さを広めていく江東ブランドは、多くの可能性を秘めたプロジェクトとして、進歩・発展していくことでしょう。

東京インターナショナルギフトショーに出展した際の認定企業集合写真
江東区民まつり・産業展に出展
江東区経済課
TEL 03-3647-2332
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