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文京区

医療機器産業をはじめとした区内の産業振興に 新しい試みでチャレンジを続ける

作成日: 平成28年3月23日
更新日: 平成29年4月18日
区民部経済課の福澤正人課長(左)と横山尚人係長(右)
文京区区民部経済課
 文京区は住宅地でありながら、ものづくりも盛んで、多くの中小企業が集まっています。そのものづくりを地場産業として支えてきたのは印刷・製本と医療機器で、特に本郷・湯島地域は全国でも有数の医療機器産業の集積地となっています。そうした産業構造にある文京区区民部経済課の、福澤正人課長と横山尚人係長に話をうかがいました。

「医工連携」のもとに医療機器産業のさらなる活性化を支援

2016年1月、文京シビックホールで開催された「医工連携展示・商談フェア」の様子
 文京区で医療機器産業が盛んなのは、江戸時代に、現在の小石川植物園に「小石川養生所」がつくられたのが由来とされています。明治時代に入ると本郷に東京大学医学部が設立され、多くの医療関連企業が大学周辺に集まりました。そうしたことから本郷の地名は医療機器産業のブランドとなっており、「工場は持てないが、本社や営業所だけでもこの地に立地したい」という企業も多いそうです。
 このような期待を背負っている文京区では、医療機器産業の発展を支援すべく、これまでさまざまな施策に取り組んできました。現在の重点施策となっている「メディカルHongoプロジェクト」は、①文京区と全国各地の自治体とで医工連携に係るネットワークをつくり、区内医療機器産業の活性化を促進する、②医療機器産業と全国各地のものづくり企業との連携を図るなかで、医療機器産業だけでなく区内の幅広い産業との交流の場を設けるという2つの大きな目的を達成すべく設けられたプロジェクトで、区の内外から注目されています。
 その一環として、2015年5月から動き出しているのが「医工連携自治体協議会」です。文京区、大田区、川崎市の3つの自治体が、医工連携に関して自治体レベルでネットワークをつくり、医療機器関連産業とものづくり産業の活性化を目指すための協議会で、「医工連携展示・商談フェア」の開催など、取り組みを活発化させています。

「中小企業支援員」のきめ細かなアドバイスも好評

 文京区が支援に力を入れているのは医療機器産業だけではありません。区内のあらゆる業種、そして、あらゆる企業や創業を目指す人に、「経営に関する相談」「中小企業向けセミナー」「情報発信」「補助金」「創業支援」など、多様な支援施策を提供しています。
 最近のトピックスとして、「中小企業支援員」による訪問相談が挙げられます。企業経営について豊富な経験と専門的な知識を有した支援員が、区内企業の経営や事業の課題を把握・サポートするために巡回を行うもので、2014年度から2名体制で活動しています。
 「2013年度までは下請相談員という肩書きで、1名で活動していました。どちらかというと待ちの体制の相談窓口だったのですが、現在は、積極的に企業のところへ出向いて行って声を聞き、きめ細かにアドバイスするという姿勢に変えました。支援員と話をしただけで経営課題の整理ができ、気持ちが楽になったという経営者の声も届いています。2016年度からはもう1名増やして3名体制で臨んでいきます。」(福澤氏)

文京区の産業ニュースを紙とウェブの両方で発信

2015年度に開設されたWebビガー
 情報発信の分野での新たな取り組みとして紹介したいのが、文京区の産業ニュース等を発信するウェブサイト「Webビガー」です。区内の中小企業を対象に、区内の産業ニュースや各種補助金・支援情報、経営者インタビューなどをリアルタイムで提供している情報サイトで、これと連携させて「文京区経済課Facebook」でも産業情報を発信しています。
 「もともとは小冊子の形で開始したもので、紙媒体として現在も定期発行していますが、情報の速報性を高めたり、もっと広範に知っていただくためにこのWebサイトを立ち上げました」(横山氏)
 また、文京区では、商店街の振興にも力を入れています。区内には57の商店街がありますが、店舗数が減ってきているため、そこを活性化していくことも課題です。その一助として「チャレンジショップ支援」という補助事業を用意し、商店街の空き店舗で新たに店を始めた方の家賃補助や経営相談などをしています。
 文京区は、地場産業はもとより、商店街の振興に至るまでのきめ細かな支援メニューを用意して、区で事業を営む経営者のバックアップに努めています。
文京区経済課
TEL 03-5803-1173
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