産業立地ナビTOKYO

渋谷区

青山創業促進センター

作成日: 平成28年2月17日
更新日: 平成29年4月18日
サポートメンバーとしてセンターの事業運営に関わる有限責任監査法人トーマツの浅間元平氏
青山創業促進センター
 産業にイノベーションをもたらすためには、意欲や志を持った人材同士が連携し、競争し合いながら革新的なビジネスを積極的に立ち上げ、起業家として大きく成長できる環境を構築していく必要があります。
 そのため東京都では、創業支援策の1つとして、都が抱える政策課題の解決に結びつく起業や、ベンチャーキャピタルが投資しにくい分野などで起業する人たちに対し、短期集中的な育成メニューと、大きく成長してもらう機会と場を提供する新しいタイプの創業支援施設「青山創業促進センター」を2015年11月2日に開所しました。
 同施設の事業運営の委託先である有限責任監査法人トーマツの公認会計士、浅間元平氏にお話をうかがいました。

5ヵ月間の短期集中型の育成プログラムでベンチャーを育てる

 青山創業促進センターが実施しているのは、「アクセラレーションプログラム」と呼ばれる約5ヵ月間の短期集中型の育成プログラムで、2015年の開所時には10社の若いベンチャー企業を1期生として迎えました。これから起業する人や、創業後3年未満の起業家が対象となっています。
 冒頭に記した都の政策課題の解決に結びつく起業とは、女性起業家の育成やヘルスケアなど都として成長を促していきたい分野です。一方、ベンチャーキャピタルが投資しにくい分野とは、ソーシャルやものづくり等の投資期間が長期になるなど、利益率が低い分野での起業のことです。
 1期生の10社は、この基準のほか、製品やサービスをリリースする段階にあったり、それを経てこれから売上を伸ばしていこうという時期にあるベンチャーが中心に選定されました。

ベンチャー企業と大企業とのリアルプラットホームに

 同センターが実施するアクセラレーションプログラムは、非常に幅広い人的ネットワークに支えられています。その1つが、同じ施設内に入居する先輩起業家(創業後10年未満)の方たちです。先輩起業家が助言役となり、交流やメンタリングを通じて、受講者の事業プランのブラッシュアップをサポートしてくれます。
 さらに心強いのがメンターの存在です。メンターとはベンチャー企業の相談相手になる外部支援者のことで、大企業の新規事業担当者や自治体関係機関をはじめ、メディア、ベンチャーキャピタル、専門家など、多様な分野から約100名にも及ぶメンターが、受講者の事業の成功を支援してくれます。
 「オープン・イノベーションという言葉が注目されています。オープン・イノベーションは、大企業が持っているリソースをベンチャー企業に開放して提携関係を結び、新技術や新製品の開発スピードを上げていこうという考え方ですが、リソースが限られているベンチャー企業にとって、大企業との提携は成功の鍵となります。当センターは、そうしたベンチャー企業と大企業とのリアルプラットホームになることを目指しています」
 加えて同センターは、2015年7月に改正された官公需法改正のバックアップもミッションとしています。行政機関が民間に対してモノやサービスを発注していく際に、ベンチャー企業を優先させるという法改正で、この推進をバックアップしていくことが、受講者たちの今後の支援につながるとの考えからです。

受講者の活動拠点となるコワーキングスペース
プレゼンテーションなど多目的に利用されるイベントスペース
先輩起業家が入居するインキュベーションオフィス
同期や先輩起業家などと交流できる談話室
宿泊室、ランドリーも完備。希望者は宿泊も可能

好立地を活用して日本のエコシステムの中核拠点を目指す

 同センターが入るのは、東京メトロ表参道駅(銀座線・千代田線・半蔵門線)から徒歩7分にあるオフィスビル「コスモス青山SOUTH棟」の3~5階で、渋谷駅からも徒歩12分という好立地にあります。渋谷は、「日本のシリコンバレー」とも呼ばれ、ベンチャーが育つうえで魅力的な環境が整っています。
 「アメリカのシリコンバレーでは、ベンチャーキャピタルやメディア、支援者などがベンチャー企業を中心に“エコシステム”を形成しています。エコシステムとは、関係者が相互に広くつながりながらベンチャー企業の成長を支えていく仕組みですが、当センターも渋谷に近いという便利な立地をフルに活用して、東京の、ひいては日本のエコシステムを形成していきたいと考えています」
青山創業促進センター
東京都渋谷区神宮前5-53-67
TEL 03-5320-4749
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/10/20pan100.htm
渋谷区の関連情報