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トップページ 支援制度 自治体担当者に企業支援の「いま」を聞く 葛飾区地域振興部商工振興課(平成25年)
葛飾区

葛飾区地域振興部商工振興課(平成25年)

作成日: 平成25年3月17日
更新日: 平成28年2月10日
葛飾区地域振興部商工振興課
東京23区の中で大田区、墨田区に次ぐ第3位の工場集積地である葛飾区。下町の人情あふれるコミュニティが顕在で、ビジネスにおいても経営者同士のつながりが強いエリアです。そんな葛飾区では、2013年4月の東京理科大学葛飾キャンパスの開設にともなう産学公連携施策が進められています。葛飾区地域振興部商工振興課工業振興係の大久保一寿係長にお話をうかがいました。

優れた製品などをブランド認定

葛飾区には、金属プレス、機械部品、粉末冶金製品、ゴムベルト・ホース、玩具など、多岐にわたる工場が集積しています。中でも装身具・装飾品製造業、アンチモニー製品製造業、ニット製品製造業といった、さまざまな地場産業が健在であるのが特徴です。伝統工芸も盛んで、「江戸切子」「東京銀器」「江戸木彫刻」「江戸ベッ甲」「江戸押絵羽子板」など46品目が「葛飾区伝統工芸品」として指定されています。
また、2007年度より、区内の優れた製品・部品・加工技術を「かつしか町工場物語」というブランドとして認定しPRする事業に取り組んでいます。6年間で59製品を認定し、「東京インターナショナルギフトショー」や「機械要素技術展」など全国規模の展示会へ共同出展するほか、その開発の苦労や人間ドラマを親しみやすい漫画で描いた物語集を作成し要所で配布しています。

都内最大規模の産業イベント

企業の団体活動も盛んで、例えば伝統工芸の職人が集まる「葛飾区伝統産業職人会」では、伝統工芸品の直販店運営などの販路拡大や後継者育成に共同で取り組んでいます。下町で人情に厚い経営者が多く、ネットワークの強さも地域の魅力です。毎年10月に6日間にわたり開催している「葛飾区産業フェア(工業・商業・観光展、農業・伝統産業展)」も多くの企業・団体に参加いただき、いまでは都内最大規模の産業イベントとして定着しています。

東京理科大学と産学連携へ

2011年度からは、「東京都創造的都市型産業集積創出助成事業」による「産学公連携による『葛飾町工場』活性化計画」を推進しています。本計画の柱には、2013年4月、葛飾区新宿(にいじゅく)に東京理科大学のキャンパスが新設されることを機に積極的に取り組む産学公連携事業が位置付けられています。
区内の製造業者は従業員数4人以下の零細企業が70%近くを占め、下請け仕事が多くを占めています。それだけで経営を立ち行かせるのは難しいとして、独自技術や自社製品の開発が課題となっています。そこで、同大学との共同開発を促進すべく、まずは交流機会づくりから始めています。具体的には、区内企業の工場および千葉県野田市にある同大学研究室の相互の見学会や、同大学の産学連携コーディネーターのうち1名を葛飾区専属として活動していただくといった施策を行っています。
見学会および交流会は2012年にすでに実施していますが、零細企業にとって敷居が高かった大学研究室が、交流の場で大学の先生などに親身に対応していただいたおかげで、敷居の高さが下がっていく実感を持っています。まずは小さなプロジェクトからでも始め、信頼関係を構築しながら大きな開発プロジェクトに繋げていければと考えています。

人材育成や品質検査などの費用を助成

2013年度からは、区内産業人材育成支援事業として、企業の従業員が技術や知識習得のため通学する場合はその費用の2分の1を助成します。また、企業が検査機関や大学などに品質検査を依頼したり、試作のための機械を利用する場合、その費用の2分の1を助成します。これらの施策で、葛飾区の産業振興を図っていきたいと考えています。
URL:http://www.city.katsushika.lg.jp/
住所:東京都葛飾区青戸7-2-1(テクノプラザかつしか内)
TEL:03-3838-5587
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