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ものづくりセンター(先端技術共同研究センター)(八王子市)

作成日: 平成24年3月21日
更新日: 平成27年3月6日
ものづくりセンター(先端技術共同研究センター)
 インキュベーションオフィス(起業して間もない方などが、一定期間に限り安価で入居できる事業所)とは異なり、八王子市や近隣市町にある企業・大学・研究所と共同研究を行う方を入居対象としているのが、八王子市のものづくりセンター(先端技術共同研究センター)。古くから製造業で栄えた八王子市にあって、地域産業の活性化を目的に設けられました。八王子市産業振興部産業政策課の柏田恆希主査に、施設の特徴についてうかがいました。

共同研究開発に特化した支援センター

 ものづくりセンターの開設は2004年。その1~2年前、市内の企業を対象に、行政支援についての要望をヒアリングしました。すると「近隣の企業や研究機関と共同研究できる場がほしい」という意見が多く寄せられたため、環境を整えたというわけです。
 八王子は、江戸時代から明治時代にかけては養蚕農家が多く、絹織物業が盛んな土地でした。いまでは絹織物に加え、電子部品や精密機械、光学製品などの工場が軒を連ねる「ものづくりの街」に発展しています。その多くが家族経営を中心とした中小企業です。そういった企業の方々の連携を後押しすることで、八王子のものづくりを活性化していきたいと思います。
※写真は、ものづくりセンター外観

施設は24時間365日利用可能

 ものづくりセンターの一番の特徴は、月1万5000円~3万5000円という利用料金の安さ。建物は2階建てで、1階に3つ、2階に2つ、合計5つのブースを設けています(料金はブースの面積によって異なります)。いずれもカードキーで施錠でき、24時間365日利用可能。ブース内には必要に応じて研究設備を設置することもできます。たとえば、東京電子材料さんは実験台や試薬の保管庫を構え、本格的なラボ(研究室)といった雰囲気です。
 また、新たな分野への進出を目指している方のため、技術相談も受けています。八王子市では大手製造企業で勤務経験のある企業OBを「技術相談員」として採用。技術的な指導はもちろん、同業者とのマッチングなど、人脈を活用した支援などもさせていただいています。施設への入居期間は、1つの研究テーマに対し3年を原則としていますが、最長で2年延長できます。また、同じ方であっても研究テーマが変われば、再度入居していただくことも可能です。

開設以来5つのテーマで事業化が成功

 ものづくりセンターでは開設以来12の開発テーマが推進され、そのうち5つのテーマで事業化が成功しています。例えば、2004年10月から07年3月まで入居されていたアートビーム株式会社さんは、市内の国立東京工業高等専門学校さん等とともに、「クロームフリー代替メッキの研究開発」を行い、事業化が成功しました。これは、メッキの主成分である「クロム」は有害物質であり、環境負荷が大きい点にあることに着目し、柿渋などの自然素材を原料に、クロムを含まない代替メッキの「AT-21」を世界で初めて開発したものです。同社は特許を取得し、現在、高速道路のガケ崩れ防止ネットなどに採用されています。
 また、近々、市内の大学が、健康食品の成分研究をテーマに入居する予定です。今後も企業・大学間で積極的に交流していただき、思いがけない「化学反応」を見せてくれることを期待しています。そのためにも、市としてできる限りの支援を行い、環境を整備していきたいと考えています。
URL:http://www.city.hachioji.tokyo.jp/sangyo/seizogyo/001408.html
住所:東京都八王子市中野上町4-8-5
ものづくりセンター(先端技術共同研究センター)
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